講師の言葉
構造物を設計する際、強度計算を行い、構造物に適した材料を価格、入手性などを鑑み、鉄鋼・非鉄材料のJISハンドブックから選択しています。しかしJISハンドブックを見ても材料選択のノウハウは書いていません。むしら、あらゆる事を想定して、必要以上の情報が掲載されており、初めて見た時は戸惑いを感じると思います。社内で良く使用されている材料だから安心だという決定してはいませんか。大学、高専、工業高校で材料力学、機械材料、機械設計の講義を受けたが、相互の結びつきは理解できなかったという方は多いと思います。教育現場の講義は基礎重視です。応用を知りたい、直ぐに使いたい、昔聞いた講義でもう忘れたという機械設計者・技術者の皆様には、もう一度勉強を余技なくされている方々が多いと思います。現場で使える材料選択について学びたいが、そのようなセミナーは殆ど存在しないのが現状です。そこで、このような要望をお持ちの機械設計・技術者のために、本セミナーを企画しました。大学(基礎)と現場(応用)のレールを結び、現場で使える材料選択のノウハウを伝授したいと思います。
JISハンドブックでは直接読みとることができない強度、破壊、加工性、切削性、耐食性などの基本特性の本質を理解し、もう一度JISハンドブックを見直し、正しい材料選択が可能となるよう講義致します。