講師の言葉
遅れ破壊は材料、力学、環境の3要因により生じるとされています。その事故防止策はこれらの要因の理解が大事です。研究は古くから行われてきておりますが、研究者、技術者の専門により、取り組み方が1要因に偏りがちです。この3要因の全てを理解する研究者、技術者が少ないのが実情です。構造物の設計、金属材料、破壊力学、腐食工学に関して第一線で研究・技術に長年従事した経験を活かし、3要因に偏りのなく、平易に講義を致します。環境の大きな要因である水素に関しては、装置の発展により、定量化、ある程度の可視化が可能となり、役割が徐々に明らかになってきています。教科書に記載している綺麗事のみならず、事故防止策としてのノウハウとしての生々しい情報もお話しします。高専・大学・大学院では講義を受けていない、先輩から教えてもらえない情報、学会と協会では質問できない、教えてくれない、得られない情報を取得する絶好のチャンスです、受講をお待ちしています。